明日からできる!口コミを増やすための患者フォロー術を解説

1.なぜ“患者フォロー”が口コミにつながるのか

今や、多くの患者さんは歯科医院を選ぶ際に「口コミ」を最も重視しています。どんなに設備が整っていても、どんなに技術力が高くても、実際に通った人の声ほど説得力のある情報はありません。

では、口コミが生まれる瞬間とはいつでしょうか?
それは「治療が終わった後」、つまり来院後のフォロー対応で決まります。

治療中の対応だけでなく、治療後も気にかけてくれる歯科医院という印象が、患者さんの心に残ります。
その結果、「丁寧だった」「信頼できる優しい先生だった」という言葉が口コミとして広がるのです。

ここでは、明日から取り入れられる“口コミを増やすためのフォロー術”を5つのステップでご紹介します。

2.明日からできる!口コミにつながる患者フォロー術4つ

2.1 治療直後の声掛けで患者さんの印象アップを図る

治療が終わった直後、患者さんは「ちゃんと治療できたのかな?」「少し痛みがある」など、不安と緊張が残っている状態です。
このタイミングでスタッフや歯科医師から一言あるかどうかで、患者さんの満足度と信頼度は大きく変わります。
実際、よく見られる高評価の口コミはこんな言葉です。

  • 「最後まで丁寧に説明してくれた」
  • 「優しく声をかけてもらって安心した」
  • 「痛みを気にしてくれてうれしかった」

つまり、治療技術よりも「気づかい」が印象に残りやすいのです。


【治療直後にかけるべき言葉の例】

  • 「お疲れさまでした。しばらく違和感が出るかもしれませんが、1〜2日で落ち着いてきます。何か気になることがあればご連絡くださいね。」
  • 「本日はお疲れさまでした。麻酔が効いている間はお食事を控えてくださいね。しびれが取れてから食べるようにしましょう。」
  • 「違和感があれば遠慮なくお知らせください。1〜2日で自然に馴染むことが多いですが、噛み合わせが気になる場合は調整しますのでご安心ください。」

2.2 SNSを活用し、口コミにつなげる

治療が終わった後も定期的に連絡を取ることで関係性を維持できます。
一度関係が途切れてしまうと、再来院のきっかけが失われてしまいます。
SNSを活用し、定期検診やお知らせを送ることで、リピート率が上がるだけでなく、患者さんとの信頼関係も深まり、口コミにつなげることができます。


【例】

  • 定期検診リマインド
  • ホワイトニングキャンペーン案内
  • 季節に合わせた口腔ケア情報

たとえば、こんなメッセージが自然です。
「前回のクリーニングから半年が経ちました。お口の健康チェックに、ぜひお越しください。」
“営業感”を出さず、「あなたを気づかっています」というトーンで伝えるのがポイントです。
継続的なフォローができる医院ほど、口コミで「対応が丁寧」「定期的に連絡をくれる」と評価されやすくなります。

2.3 口コミをお願いするベストタイミングと伝え方のコツ

口コミをお願いするのは勇気がいりますが、信頼関係ができた患者さんに対しては積極的に伝えてOKです。
タイミングと伝え方を工夫すれば、自然に口コミを増やせます。

【タイミングの目安】

  • 治療が完了したタイミング
  • 定期検診で良好な経過を確認した後
  • 患者さんに「ありがとう」「助かりました」と言ってもらえた直後

【伝え方の工夫】

  • 「今後の医院づくりの参考にさせていただきたいので、Googleでご意見をお聞かせいただけるとうれしいです。」
  • 「口コミを書いてください」と直接言うよりも、医院の改善のために、という姿勢を見せると患者さんも協力しようという気持ちになります。

受付にQRコードを掲示したり、LINEメッセージにリンクを貼るのも効果的です。
投稿後に「ご協力ありがとうございました」とお礼メッセージを送ると、さらに好印象につながります。

2.4 データを活用してフォロー効果を最大化する

患者フォローを効果的に行うには、感覚ではなく「データ」に基づいた対応が欠かせません。
たとえば、来院間隔や治療履歴、キャンセル傾向などを分析することで、「どの患者さんに・いつ・どんなフォローをすべきか」が明確になります。
LINE配信やハガキ送付も、全員一律ではなく“必要な人に、必要なタイミングで”届けることが大切です。
データを見ることは、ただの数字チェックではありません。患者さんとの信頼関係を深めるヒントが隠れているのです。


【具体的な活用法】
①LINE公式アカウントの配信データの活用
LINE公式アカウントから配信したメッセージの開封率やクリック率を分析することで、患者が関心を持つテーマや最適な配信時間帯がわかります。
たとえば「定期検診の案内」は平日夕方に反応が高いなど、数字から最適化が可能です。

②カルテ情報や来院履歴の分析
一定期間来院のない患者さんに対し、個別にフォローすることで再来院率が大きく改善します。
さらに、人ひとりの治療内容に合わせてメッセージを工夫すると、「自分のことをちゃんと見てくれている」と感じてもらえます。

③アンケート結果や口コミ内容の分析
患者さんの声を定期的に見直すことで、「どんな対応が評価されているか」「どこに改善の余地があるか」が明確になります。

3.患者フォローを行う時の注意点

患者フォローを行う時に大切なのは、「押しつけにならないこと」と「個人情報への配慮」です。フォローはあくまで患者さんの安心のためであり、営業的な印象を与えると逆効果になります。

また、送信の頻度やタイミングにも注意が必要です。治療後すぐの感謝メッセージや、経過確認の連絡は好印象ですが、しつこい案内やキャンペーン通知は避けましょう。さらに、メールやLINEでのやり取りでは、患者名や治療内容などの取り扱いに細心の注意を払い、セキュリティ面も徹底することが信頼維持の鍵になります。

さいごに

いかがでしたか?
口コミを増やすための患者フォローは、「信頼関係づくり」と「タイミング」が鍵です。
治療後の丁寧な声かけや経過確認、感謝を伝えるメッセージは、患者さんの安心感を高め、「紹介したい」と思われるきっかけになります。
重要なのは、フォローを“営業”ではなく“気づかい”として届けること。患者さんの立場に立った言葉や頻度を意識することで、自然な口コミが広がります。
日々の小さなフォローの積み重ねが、医院の信頼を育て、長く選ばれる歯科医院へとつながります。